「想定の10倍かかる」衝撃の実体験exa-baseを導入して3ヶ月。当初は「セキュリティを重視した月1-3万円程度の投資」と考えていました。しかし、現実は全く違いました。想定していた料金の10倍はかかる可能性があります。実際、1回の使用で1-2万円かかってしまうケースが頻発し、現在は使用を控えざるを得ない状況です。私たちの仕事はたくさんの情報を分析する業務が中心なのですが、そうした用途で使ってしまうと、1回の処理だけで軽く1-2万円は飛んでいきます。セキュリティ上どうしても必要な場面では使用していますが、それ以外では使わないように徹底するようになりました。見えないコストの正体:履歴参照という名の料金爆弾最も大きな問題は、AIが過去の会話を遡る際の料金加算です。制御できない参照コストAIに質問すると、過去のやり取りを遡って回答することが頻繁に発生します。こちらの意図としては「そこまで振り返らなくても」という軽い質問でも、AIが過去の質問から全部見直してしまうと、その分料金が加算されてしまいます。問題点:AIがどこまで遡って参照しているか見えない参照範囲を制御できない一体いくらかかっているのかリアルタイムで把握できない公式説明への疑問exa-baseの公式では「従業員一人当たり平均400-500円/月」などと表記されていますが、これは現実的ではありません。実際の計算:基本料金:1,000文字あたり8円(スタンダードモデルで)の従量課金1時間の議事録作成:約500円音声から議事録作成だけで既に数百円超えどんなユースケースで「400-500円」なのか、今思うと疑問です。具体的な失敗事例:300文字で1万円の悪夢事例1:繰り返し作業の恐怖あるスタッフが「お客様の事業案内を300文字程度で作成したい」という簡単な依頼をしました。納得いくまで同じスレッドで何度も繰り返し作業をした結果:作れば作るほど、AIが遡るテキスト量が増加料金がどんどん加算最終的に300文字の事業紹介文作成で1万円これは明らかに無駄遣いでした。どれだけ失敗しているんだという使う側の問題もw事例2:日常業務でも600円の現実簡単なネットリサーチを依頼:テーマ設定とリサーチ依頼レポートとしてのまとめ作業は無し1回の処理で600円人手でやっていた時に比べれば全然安くなったものですが、日々の業務で常に使うには、やはり高すぎるかなと最近は思っています。私は毎日5-10件程度の調査は行うので、それが10名分とか考えると、あっという間に一日数万円です。【警告】企業規模での恐怖のシナリオ数十人規模:月数百万円の可能性私たちの会社は従業員数が少ないため、1人10万円かかっても「しょうがない」で済むかもしれません。しかし、従業員が数十人、100人規模になると話は変わります:「自由に使って」という方針にした場合気づくと月に数百万円年間契約縛りがあるので逃げ場なし年間契約縛りのリスク多くのサービスには年間契約縛りがあります:使ってみて請求金額に驚き「コストメリットが出ない」と判断してしまうしかし契約期間中は解約できない予算を圧迫し続ける→やがて使うのをやめてしまう導入前に絶対やるべきこと1. 費用対効果の可視化システム構築必須項目:どの業務にAIを使用するかなるべく明確化期待する時間短縮効果の定量化月次の料金上限設定2. 明確なKPI設定測定すべき指標:1時間あたりの作業効率向上率料金対効果(円/時間短縮)成果物の品質改善(修正回数や顧客満足度など)3. 使用ガイドライン策定ルール例:新しいスレッドで作業開始(履歴参照を防ぐ)繰り返し作業は上限回数を設定大量データ処理は事前承認制または他のツールの使用判断4. 定期的な見直し体制毎月の請求を見て「本当にここまでの効果が出ているか」を検証できる体制を整えましょう。サービス提供会社への提言透明性の向上が急務現在の料金体系はシンプルがゆえに気づきにくい:履歴参照コストの詳細説明リアルタイムの料金表示具体的な使用例での料金シミュレーション事前説明の重要性「小さな文字で書いてありました」レベルではなく、明確な説明が必要です:想定料金レンジの現実的な提示 本当のユースケースでの料金目安高額になりやすい使用パターンの警告リアルタイムの料金表示機能強化AIをそんなに使ったことがない人が使い始めるはずなので、たくさんの無駄やり取りが必ず発生します。提供側は儲かっていいかと思いますが、使用側は知っているなら警告して欲しいと思うはずです。まとめ:慎重な導入判断をexa-baseは優れたサービスですが、料金面では十分な注意が必要です。導入検討時のチェックリスト:[ ] 費用対効果の定量化ができそうか[ ] 年間契約縛りのリスクを理解しているか[ ] 社内ガイドラインが整備されているか[ ] 定期的な見直し体制があるか特に企業規模での導入を検討している方は、必ず小規模でのテスト運用から始めることを強くおすすめします。「なんとなく業務効率が上がった気がする」だけでは、毎月の請求を見た時に後悔することになりかねません。#ライターの紹介-横内 圭介(Musubi Inc.):調査・分析、戦略〜施策の立案と実行まで担当略歴 ##略歴"""-総合商社にて、主に製造業を中心としたマーケティング・営業を担当。15年以上に亘り、国内外メーカーの海外進出支援や営業・マーケティング戦略の立案から実行までを行う。2015年にMusubi Inc.を設立してから全く畑の違うブランディングの業務に従事。製造、建設、サービス、銀行、飲食、ホテル、運送、流通、リサイクルなど多くの業界を担当し、様々な領域の課題可決をコンサルタントとして担当している。ここ1年ほど様々なAIツールに触れ自身の業務効率が格段に上がったことから、兼業でブランディングやマーケティング業務を担われている方などに向けて情報発信できたらなと考えています。兼業でなかなか時間が割けない=ブランディング・マーケティング活動ができないといった方々に少しでも役に立てればと思っています。"""