「お客様データを使いたいのに、AIに入力できない...」そんなジレンマから解放された理由マーケティングの仕事をしていると、お客様のアンケートデータや内部資料を分析する機会がよくあります。「生成AIを使えばもっと効率的に分析できるのに...」と思いながらも、個人情報や機密情報が含まれているため、ChatGPTやClaudeには怖くて入力できませんでした。学習機能をオフにしても「うっかり個人情報を入力してしまったら?」「学習機能の切り忘れで重要データが流出したら?」といった不安が常につきまとっていたんです。特に海外サーバーだと法的な問題もありますし...。そんな時に出会ったのが「exa-base」でした。今回は、セキュリティの心配をせずに顧客データを活用できるようになった体験をシェアします。きっと同じような悩みを抱えている方の参考になるはずです。exa-baseって何?なぜ選んだの?そもそもexa-baseとはexa-baseは、エクサウィザーズが提供する法人向けの生成AIサービスです。一番の特徴は国内サーバーで運用されており、大手企業も安心して使えるセキュリティレベルをクリアしていること。実際に国内シェアNo.1を獲得している実績もあります。他のAIサービスとの違い正直、ChatGPTやGemini、Claudeの使い勝手の良さは十分知っていました。個人的にいろいろ実験もしていましたから。でも、どうしてもお客様の情報を入力できないもどかしさがありました。exa-baseなら:国内サーバーなので個人情報を入力しても法的問題なし学習機能の心配が不要管理機能でチーム利用も安心「隠れて社員が勝手に使う」心配もなし実際にどんな風に使っているの?主な活用シーン:顧客データ分析私が一番活用しているのは、顧客内部の分析レポート作成です。具体的には以下のような作業をexa-baseにお任せしています。1. KJ法でのグルーピング作業Before:グルーピング〜各カテゴリーの特徴整理まで30-40分After:わずか5分で完了効果:テーマが複数あるのが基本なので、トータルでかなりの時間短縮2. アンケート調査のテキストマイニング大量の自由回答データから傾向を抽出手作業では見落としがちなパターンも発見3. ローデータのクレンジングデータの整理・統一作業を自動化人的ミスの削減にも貢献4. 分析レポート作成Before:5日間かかっていた作業After:1日で完了効果:短縮できた時間をより深い考察や意味づけに活用やってみて分かった「リアルな実感」想像以上に良かったこと1. セキュリティの安心感が業務効率を劇的に向上させた 何より大きかったのは「安心してデータを入力できる」ことでした。これまで手作業でやっていた分析が一気にAI化できて、本来やりたかった戦略的な思考により多くの時間を使えるようになりました。2. チーム全体での活用が可能になった 個人利用ではなく、最初からチーム利用で導入しました。管理機能がしっかりしているので、「誰がどのように使っているか」を把握できて安心です。3. どんどん新しい活用法を試せるようになった セキュリティの心配がなくなったことで、「この業務もAI化できるかも?」という発想が生まれやすくなりました。細かい業務用のプロンプトをどんどん作成するようになっています。つまずいた「落とし穴」とその対策落とし穴1:機能の制約 exa-baseはセキュリティ重視のため、最新機能は検証が終わるまで使えないことがあります。「あの新機能を使いたいのに...」と思うことも。対策:アップデートを待つ&既存機能を極める 定期的にアップデートされるので、そこまで不便は感じていません。むしろ既存機能をしっかり使いこなすことに集中しています。落とし穴2:他のメンバーがなかなか使えない 私は好きで勉強して使えるようになりましたが、他の人はプロンプトがうまく作れない、AIの限界を知らないので業務改善案が出てこない、という課題がありました。対策:「すぐ使えるプロンプト」を作って提供 教えるのも時間がかかるので、話を聞きながら私がプロンプトを全て作成。とにかく入力したらすぐに使えるものを提供して、まずは便利さを体感してもらうことから始めています。これは絶対やっておきたい「準備」1. 業務フローの分解 AIは何を、人は何をやるのかを事前に整理しておくことが重要です。AI化のインパクトが大きい順に優先度をつけておくと良いでしょう。2. データの構造化 RAG機能(社内データとの連携機能)を使うには、非構造化データを構造化する必要があります。このデータ整備は早めにやっておくことをお勧めします。「AI初心者」だった同僚たちへのアドバイスまずはここから始めよう1. 主要なLLMを一通り触ってみる 職種に関わらず、まずは「AIで何ができるのか」を知ることが大切です。ChatGPT、Claude、Geminiなど主要なサービスを試してみてください。2. 自分の業務を分解してみる 普段の業務を細かく分解して「この作業はAI化できそう」「これは人間じゃないと無理」という仕分けをしてみましょう。3. 小さな成功体験から始める いきなり大きなプロジェクトではなく、KJ法のグルーピングのような小さなタスクから始めるのがおすすめです。導入を検討する時のポイントセキュリティ面データの保存場所(国内サーバーか海外サーバーか)学習データへの利用有無管理機能の充実度機能面自社データとの連携機能(RAG)の有無プロンプトテンプレートの豊富さチーム管理機能コスト面初期費用と月額費用従量課金の仕組みROI(投資対効果)の見通し周りの反応も上々!実例で説得力アップ私は意思決定権者だったので上司への提案は不要でしたが、チームメンバーには「こんなことができる!」という実例をたくさん見せました。特に効果的だったのは:実際の作業時間の比較(5日→1日など)生成された分析結果のサンプル「この作業、毎月やってるよね?」という身近な例数字で示せる効果があると、一気に関心度が高まりました。「やってみよう」の第一歩を踏み出そう半年前の私は「お客様データをAI分析したいけど、セキュリティが心配」と悩んでいました。でもexa-baseを導入してからは、安心してデータを活用でき、本来やりたかった深い分析により多くの時間を使えるようになりました。5日かかっていた分析レポートが1日で完成し、残りの4日間をより戦略的な考察に使えるのは、想像以上に大きな変化でした。もしあなたが「顧客データを安全にAI活用したい」と考えているなら、まずは主要なAIサービスを触って可能性を体感してみてください。その上で、自社のセキュリティ要件に合うサービスを選べば、きっと業務が劇的に効率化されるはずです。「完璧にやろう」と思わず、まずは小さな業務から「試してみよう」という軽い気持ちで始めてみませんか?明日からの分析作業が、きっと楽になると思います。今回お話ししたツールexa-base生成AI:国内サーバーで運用される法人向け生成AIサービス。セキュリティ面で安心してお客様データを活用可能https://exawizards.com/exabase/今回お話しした主な活用機能テキストマイニング・データ分析KJ法でのグルーピング作業分析レポート作成支援RAG機能(社内データとの連携)#ライターの紹介-横内 圭介(Musubi Inc.):調査・分析、戦略〜施策の立案と実行まで担当略歴 ##略歴"""-総合商社にて、主に製造業を中心としたマーケティング・営業を担当。15年以上に亘り、国内外メーカーの海外進出支援や営業・マーケティング戦略の立案から実行までを行う。2015年にMusubi Inc.を設立してから全く畑の違うブランディングの業務に従事。製造、建設、サービス、銀行、飲食、ホテル、運送、流通、リサイクルなど多くの業界を担当し、様々な領域の課題可決をコンサルタントとして担当している。ここ1年ほど様々なAIツールに触れ自身の業務効率が格段に上がったことから、兼業でブランディングやマーケティング業務を担われている方などに向けて情報発信できたらなと考えています。兼業でなかなか時間が割けない=ブランディング・マーケティング活動ができないといった方々に少しでも役に立てればと思っています。"""